ドローン空撮で美しい風景を伝えたい

伝え残したい日本の絶景を求めてドローン行脚中『アーバンフォーゲル絶景空撮』の撮影地紹介や裏話を綴ります

 ※情報は撮影当時のものです。飛行計画を立てる際に、必ずご自身でお確かめ下さい。     

2023年4月 鹿児島旅行日記 その2

2023年4月 鹿児島旅行4日目からの行程です

 

・4日目

串木野に渡ると雨でしたが、薩摩川内の方に進むと雨が上がりました。

 

とうごう五色親水公園(見学)

生き物に優しい水路ができていました。

保存会の方や町や川内川漁業協同組合の方が管理されているようです。

 

親水公園の向かいにあった神社に、クスノキイチョウの大木があったので見学しました。

軍(いくさ)神社(見学)

 

少し車を走らせて、

倉野磨崖仏(見学)

駐車場はありませんが、短時間だけ路上駐車して写真撮影をしました。

 

鹿児島から「桜島フェリー」で桜島に渡ります。

所要時間は15分。

24時間運行(!)で、日中であれば待ち時間はほとんど無しで乗船できます。

 

この船の特徴はなんといっても、その形!

前も後もありません!

方向転換せずに鹿児島港と桜島港を行ったり来たりして、乗った車は進行方向を向いたまま後ろから乗って前向きに出る....を繰り返しています。

とても効率的!

大人一人200円、5m未満の乗用車と運転手1950円の料金は、桜島に渡って支払います。

 

桜島は、今は少し噴火がおさまっているようで噴煙があまり上がっていませんでした。

日本で最も活動的な火山の一つです。

この日の宿は桜島

 

・5日目

「いつかの空撮のため」に、延岡まで行きました。

予定はなかったのですが、宮崎県のPVで紹介されていて素晴らしかったので、急遽訪れることにしました。

産業遺産は私たちの空撮題材の一つの柱です。

綱ノ瀬橋梁(見学)

すぐそばの廃線駅(見学)

近隣の方が清掃などされているようで、綺麗に保存されていました。

 

今回の旅行の大きな目的は甑島撮影でした。

島は風が強く撮影は厳しかったですが、全て予定通りにいかなかったことで、また再訪する気持ちが強くなりました。

宮崎フェリーの新船「たかちほ」に乗るのも楽しみでした。

フェリーの中で見たPVで知った綱ノ瀬橋梁との出会いは、次回の撮影の目的になる予感です。

2023年4月 鹿児島旅行日記 その1

今回の鹿児島旅行の概要です。

 

・1日目

神戸三宮から宮崎フェリーに乗り、翌朝8時40分に宮崎港につきました。

現在改修中の曽木発電所遺構(撮影)、曽木の滝(撮影)。

 

初めて行くところは距離感が分からず、1泊目は薩摩川内市に宿をとりました。

...スズメが芝生の上を走り回って餌を巣に運んでいました...

 

・2日目

11時15分串木野発のフェリーに乗り、12時30分の上甑島の里港着。

甑大明神橋(撮影)、甑大橋を渡り、夜萩円山公園(撮影)。

夜萩円山公園から長浜に向かう途中の山は高く、ガスって見通しが悪い上に、ついに雨が降り始めたため、瀬々野浦は下見をするのみでした。

...瀬々野浦では横なぐりの雨でした...

 

下甑島長浜の宿で夕食を食べていた頃、長浜港に串木野からのフェリーが到着しました。

16時30分に串木野を出た「甑島フェリー第2便」は18時50分に長浜港に着くので、次回は関西からフェリーで宮崎か志布志に着いた後、第2便に乗って甑島に渡ろうと思いました。

 

・3日目

時々青空が顔を出しますが、午前中は風がどんどん強くなる予報です。

瀬々野浦(撮影)の後、山道を通って片野浦に行きましたが、風が強すぎて歩くのも大変なほどで、ドローン撮影は残念ながら中止しました。

ここの地層は下甑島の北部と違い黒っぽい(青っぽい)ので、また次回に撮影したいです

ただ、片野浦はいつも風が強いところだそうです。

この断崖の上が「みっちり草原」です。

日本一のカノコユリの群生地だそうですが、遊歩道はこの断崖の横に、ほぼこの断崖と同じ急勾配の道がありまして....かなりの健脚じゃないと行けなさそうでした。

 

瀬々野浦から片野浦の道路(島西部を南下する道)は狭いクネクネ道でしたが、片野浦から手打(てうち)に抜ける道(島南部を西から東に抜ける道)と、手打ちから長浜に通っている道(島東部を北上する道)は2車線道路で快調でした。

 

下甑島がくびれている所にある吹切浦(撮影)。

ミュージアム恐竜化石等準備室(見学)。

下甑島では化石がたくさん発掘されているようです。

 

百合草原展望所(撮影)、夜萩円山公園(撮影)、長目の浜と海鼠池(撮影)。

上甑島里港近くの宿に泊まりました。

 

駐車場で高校生くらいの少女たち数人がバレーボールをしたりダンスをしていました。

みな元気に挨拶をしてくれて、とても感じが良かったです。

夕食で出たキビナゴは自分たちでコンロの上で焼きます。

今まで食べた中で一番美味しいキビナゴでした!

 

・4日目

里港から乗った甑島フェリーは乗船客が多く、座る場所もないほどでした。

串木野に着いたら雨でした。

 

「九州旅行日記 その2」に続く...

 

No.96 鹿児島県 上甑島 長目の浜と海鼠(なまこ)池

つい最近、テレビ番組で紹介されていました。

ここは本当にナマコが住んでいる池だそうです。(勝手に捕っていけません)

 

この池は数千年前までは海だったそうですが、海流によって運ばれてきた礫が砂嘴を作って海と切り離されたそうです。

 

この先はすぐに長目の浜です。

海岸線は2kmあり、浜辺は一面ごろごろした石です。

海の潮位が上がると3~4時間遅れて海鼠池の水位も上がるので、石の間を通って海水が行き来しているとわかるそうです。

 

では空からご覧ください↓↓


www.youtube.com (2023年4月撮影)

 

【ドローンノート】

Mavic3classic

いつも車載のナビゲーッションに頼って運転していることが多いので、下甑から随分遠回りをしてしまったようです。

また、周辺の道路が工事のため迂回したこともあり、予定時間よりもかなり遅れての撮影となりました。

そういう時は気持ちに余裕がなくなって、単調な撮影になったり丁寧な撮影ができなくなります。

深呼吸して、360°周りを見るだけでも少し落ち着きますね。

No.94 鹿児島県 下甑島 百合草原

鹿児島県下甑島、夜萩円山公園より少し南に百合草原があります。

ここには「百合草原」と「百合草原展望所」と「藺落(イオトシ)展望所」の3つの展望所があります。

 

アクセスは「甑ミュージアム恐竜化石等準備室」を目指して進み、中学校まで行ったら左折して進むと駐車場があります。

そこからは階段状の遊歩道を登っていきます。

 

この写真は「百合草原展望所」から撮影したもので、正面の高い部分に「藺落展望所」、その手前の広い斜面の上に「百合草原」の展望所があります。

...藺落展望所までは、足に自信がなく登れませんでした。

季節になるとこの斜面がニシノハマカンゾウカノコユリで覆われるのでしょうか?

 

百合草原展望所から集落の方を撮影しました。

駐車場は画面下の白いプレハブのような建物のところにあります。

 

鹿島断崖のすぐ南の展望所なので、ドローンで撮影すると鹿島断崖まで見えます。

この時は天気が良かったので、美しい映像が出来上がりました

 

どうぞ、ご覧ください  ↓↓


www.youtube.com (2023年4月撮影)

 

【ドローンノート】

Mavic3classic

 

少し風が強かったですが、いいお天気でした。

百合草原は周りの断崖に比べると標高が低く、鹿島港から風が吹き上がっていると想像できましたので、注意しました。

離発着させた場所の標高が大体60mほどで、背後の山の標高が175mということを踏まえて、高度には十分気をつけました。(高度制限だけでなく、上空は風も強く吹きます)

 

No.95 鹿児島県 下甑島 鹿島断崖Ver2.

前回のブログで紹介しました「夜萩円山公園と鹿島断崖」に引き続き、「鹿島断崖Ver.2」です。

というのも、雨が前日夜の間に通り過ぎてくれたので、再び鹿島断崖の撮影ができたからです。

 

Ver.2の方が、波が穏やかで空が明るく、遠くの景色まで見えるようになりました。

波が穏やかになったので、海面近くまで降ろして撮影もしてみました。

ここは下甑島の観光スポットの一つなので、串木野から小型バスで観光客が来て賑わっていました。

皆さんとても気さくで、楽しいひと時を過ごしました。

 

Ver.2は長撮り映像で編集しました。

ご覧ください ↓↓


www.youtube.com

 (2023年4月撮影)

 

【ドローンノート】

Mavic3classic

今回は、風は強いものの天気が崩れる心配はなく、視界も良かったので安心して飛ばせました。

観光客の方はドローンに興味津々で、風景の写真と同じくらいドローンの写真も撮っておられました。

撮影側としては、観光客が大きく映り込まないように、遠景を撮りました。

展望所から飛ばす場合は「高度150m未満」に気をつけなければならないので、事前に標高を調べておきます。

ここの離陸地点は海抜50m、鹿島断崖の標高は166m。

地図アプリ「スーパー地形」で調べています。

 

 

No.91 鹿児島県 下甑島 夜萩(よはぎ)円山公園と鹿島断崖

念願の甑島に行ってきました。

この圧倒的なミルフィーユ断崖!鹿島断崖です。

高さは166mです。(アプリ「スーパー地形」参照)

下甑島の西海岸はこのような地層が16kmにわたって続いているそうで、最も古い地層では8000万年前のものが見られるそうです。

 

地元の人と話をすると

「島の西海岸はみんなこんなですから珍しくもないんですけど、学者先生には珍しいみたいで大勢見にいらっしゃいますねぇ。」

 

アクセスは、串木野からフェリーで1時間半で上甑島の里港に着きます。

上甑島・中甑島・下甑島は、それぞれ「甑大明神橋」と「甑大橋」という二本の立派な橋で繋がっていて、下甑島南端の手打(てうち)集落までの大部分を走りやすい道路がカバーしています。

ただし、下甑島は山も高く西海岸に行くには狭い山道を走らなければなりません。

夜萩円山公園の駐車場には小型の観光バスも乗り入れていましたが、離合困難な場所がほとんどです。

 

公園駐車場目の前から展望所に向かう階段がついていて、目の前には東シナ海と鹿島断崖が広がる絶景が見られます。

足に不安がある方も、10段ほど階段を登ればベンチがあり、鹿島断崖が見られます。

 

では絶景を空からご覧ください ↓↓


www.youtube.com (2023年4月撮影)

 

【ドローンノート】

天気が下り坂で、予定を1日前倒しして撮影に行きましたが、山は雲に覆われて(下甑の山では雨が降っていました)夕方には雨になりました。

撮影時も風が強く、雲の流れが早かったです。

離陸場所はそれほど強風ではなかったのですが、山の上や海上では風が強まるのであまり遠くまでは飛ばせませんでした。

空は白く、海と断崖は暗く、露出補正には気を使いました。

...動画編集でかなり補正しました。撮影で露出を少しアンダーにしておけば、動画編集時に色補正しやすいです。...

 

No.21 和歌山県 海金剛

和歌山県紀伊大島の海金剛です。

「21世紀に残したい日本の自然百選」に選ばれている自然景勝地です。

 

島の東、樫野埼灯台方面に進み、灯台の手前を道標に従って南に向かうと駐車場があります。

駐車場にはトイレもあります。

駐車場から日米修交記念館の横を通り、ウバメガシやツバキに囲まれた遊歩道をしばらく歩くと、海金剛の展望所があります。

 

「海金剛」という名は朝鮮半島の名勝「金剛山」からその名をとったと言われています。

ピラミド型に切り立った巨岩が、鷹の巣岬の断崖下の海面から聳り立つ様は圧巻です。

遠くに見えているのは樫野埼灯台です。

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 では、空からご覧ください ↓↓


和歌山県絶景空撮 海金剛 (2020年1月撮影)

 

【ドローンノート】

Mavic2pro

 

観光客は多くはないですが、展望所があまり広くないので観覧のお邪魔にならないように気をつけました。

気も茂っているので離発着も注意しました。

海上は障害物もなく気持ちよく飛ばせますが、距離が遠くなると電波も弱くなることを念頭に、注意しながらタバしましょう。

補助者が必ず機体を目視確認するようにしましょう。