ドローン空撮で美しい風景を伝えたい

伝え残したい日本の絶景を求めてドローン行脚中『アーバンフォーゲル絶景空撮』の撮影地紹介や裏話を綴ります

 ※情報は撮影当時のものです。飛行計画を立てる際に、必ずご自身でお確かめ下さい。     

佐渡島旅行記 2023年5月 その3

【3日目 北西部沿岸】

 

金山周辺を撮影して、次に向かったのは尖閣湾です。

 

佐渡島地殻変動や火山活動によって、約1600万年まえに本州から離れ、その後も海底地殻変動によって隆起し続け、北側の大佐渡山地と南側の小佐渡丘陵がつながり、間に穀倉地帯の国中(くになか)平野が広がっています。

隆起した地面の上部はほぼ水平で平坦な段丘面、周辺は急斜面の風化と侵食が進み段急崖他なっている地形が多く見られます。

尖閣湾はその代表です。

 

駐車場に車をとめ、売店の奥で入場料をお支払いして「尖閣湾揚島遊園」に入ります。

映画「君の名は」のロケ地でもあり、石碑が立っています。

天気は悪くなかったのですが午後になって風が出てきて、波が高くなっていましたが、遊覧船は運行していました。

...船酔いしそうなうねりが出ていましたが、みなさん果敢に遊覧しておられました!....

 

では、空からの動画をご覧ください ↓↓


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次に行く二ツ亀(ふたつがめ)は佐渡島の最北端に位置し、道路状況がいいのは東海岸を通っていくルートです。

2015年に旅行会社のツアーで佐渡島に来た時には、両津から二ツ亀・大野亀を巡り、日を改めて相川から尖閣湾に行きました。

今回は尖閣湾から北上して二ツ亀に行きます。

 

佐渡島をぐるっと一周する「佐渡一周線」で海沿いを走るうちに、水色の岩が立ち並ぶ海岸線があったり、灰色の海があったり、ドローン飛行許可をとっていれば撮影したいポイントがありましたが、今は目的地に向けて狭いワインディングロードをひた走り....。

 

夕方から雨の予報が出ていた通り、風が強くなってきました。

トビシマカンゾウの群生で有名な大野亀(おおのがめ)を左に見ながら走ると、二ツ亀まではもう直ぐです。

 

二ツ亀の見所は、このデコボコした独特な壁面と、佐渡でも最高と言われる海の透明度でしょうか。

このデコボコはGoogleマップには「変形泥岩」と記されています。

海水浴場まで行くには長い階段を降りて行かなければなりませんが、足に自信があればぜひ行ってみていただきたいです!

ただ、潮が満ちている時には島まで渡れないようなのでお気をつけください。

 

 

空からの映像は こちらです ↓↓


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海の色は、常識では考えられない色をしていました!美しかったです!

 

二ツ亀の撮影を終えて、佐渡島東海岸を南下して両津に向かいました。

西海岸は大陸からの風と波が打ち寄せていましたが、東海岸は本州に面しているので心なしか穏やかのように思いました。

 

佐渡島中部の国仲地区は、北の大佐渡・南の小佐渡に挟まれた穀倉地帯です。

佐渡の日本酒が有名なのも、ここのお米が美味しいからでしょうね。

 

そんなことお考えながら走っていると、天気はすっかり雨になってしまいました。

ホテルに戻って温泉と美味しいお食事をいただくことにしましょう。

 

【ドローンノート】

Mavic3classic

尖閣湾展望所は観光客が多く、特に離着陸には十分な注意が必要です。

二ツ亀は、日本海から吹き付ける西の風が強く、佐渡島側と二ツ亀付近は風が複雑に吹いている可能性がありました。

佐渡島旅行記 2023年5月 その2

【3日目 佐渡金山周辺】

佐渡島は遠く、島は大きいので、連泊して観光する旅行客は多いです。

私たちが泊まったホテルにもアメリカ人らしい年配のカップルが二組おられて(4人で旅行をしておられた)、専属の通訳さんと大型ワゴン車で島内観光をしておられました。

 

私たちもホテルで美味しい朝食をいただいて、いよいよ今日から佐渡島の撮影です。

 

まず、佐渡金山周辺の撮影(高任公園、道遊の割戸、北沢浮遊選鉱場跡、大間港跡)です。

佐渡金山」と言いますが、実際には金銀の採掘が行われたそうです。

 

佐渡金山巡りで最も有名なのは「宗太夫(そうだゆう)坑」ですが、今回は「道遊(どうゆう)坑」から入って高任公園に抜けました。

当時使っていた物そのままに展示してありました。

 

ここからは「道遊の割戸」がよく見えます。

 

山がパックリ割れていますが、これは江戸時代からの露天掘り跡で、鉱脈を掘っているうちに山が割れてしまったためにこんなことになってしまったそうです。

山頂部の割れ目は幅30m、深さ74mもあります。

道遊脈はとても優良な鉱脈で、明治以降も割戸の下では開発が進められていました。

 

動画はこちらです↓


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今回きちんと撮影できなかったのですが、金山第3駐車場前にある「搗鉱場跡」は美しい遺構です。

有名でもなく訪れる人も少なく、木々に包まれて静かな時の流れを感じられます。

 

次に向かったのは北沢浮遊選鉱場跡です。

前回こちらに来たのは10月で、遺構がよく見えていたのですが、今回は草が生い茂ってコンクリートが十分見えなかったのが残念でした。

浮遊選鉱法で金銀を選鉱するのは日本で初めての技術で、最盛期は1ヶ月で50,000トン以上の鉱石を処理したそうです。

ここの見所は(個人的には)50mシックナーだと思います。

 

動画はこちらです↓


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次に行ったのが大間港跡です。

こちらの港からは、佐渡金銀山で採掘された鉱石などが運び出されていました。

ドローンで上空から見ると、北沢浮遊選鉱場は目と鼻の先です。

海の美しさはもちろんですが、トラス橋やクレーン台座以外に、たたき工法で作られた石積み護岸のモザイク模様も美しかったです。

 

ドローン映像は、こちらです ↓↓


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【ドローンノート】

Mavic3classic

とてもいい天気で、暑くて、すっかり日焼けしてしまいました。

こんな日は車中の高温に注意をして、日陰があればなるべく日陰に駐車するようにしています。

レンズフィルターは32にして、プロポのモニター(タブレット画面の照度)を最高に明るくしています。

 

 

佐渡島旅行記 2023年5月 その1

2024年元旦の能登半島地震で被災された方に心からお見舞い申し上げます。そして1日も早く平穏な日常を取り戻せますよう、お祈りしています。

 

このブログから何回かに分けて、2023年5月の佐渡島旅行記を記したいと思います。

 

行程の全容は、このようになります。

•1日目...妙高高原宿泊

•2日目...佐渡島に渡る

•3、4日目...佐渡島撮影

•5日目...富山県宿泊

•6日目...福井県内撮影

 

【1日目】

天気は晴れ、この日はひたすら車で走りました。

途中、南条サービスエリアには恐竜のオブジェ(?)がありました。

置いてある葉っぱを動かすと顔を近づけてきて、鼻息を吹きかけてくれました!

ただ、SAの端のゴミ置き場にいるみたいで、かわいそうでした。

福井県は恐竜王国で多くの化石が発掘されています。

...余談ですが、福井県立恐竜博物館は世界的にも有名な博物館で、近くにお立寄りの際はぜひ見学をお勧めします!(2012年の写真2枚を紹介します)

しっかり見学すると所要時間2時間以上です。

 

妙高高原の到着は午後4時ごろ。

コロナが5類になったこともあって、旅行客は明らかに増えました。

宿の予約も取りにくかったですし、高速道路のSAでも観光バスが並んでいましたし、ホテルも結構混んでいました。

 

こちらのホテルでは今までに「3月の残雪」「10月の紅葉」とドローン撮影をさせていただいていて、今回は「初夏」の撮影となりました。

山の残雪と森の新緑がとても綺麗でした。

 

動画はこちらです ↓↓


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【2日目】

13時55分直江津出港のフェリーで佐渡小木港に向かいました。

西風8mくらいで「少々の揺れが予想されます」とアナウンスはあったものの、船に乗り慣れない私にとっては『大揺れ!』でした。

直江津ー小木航路は季節運行で、通年運行は新潟ー両津航路のようです。

新潟航路に比べて直江津航路のフェリーは半分くらいの大きさで、やはり揺れも大きいそうです。

16時30分、小木港に着いた時にはヘロヘロになっていたお客さんがたくさんおられました...。

相川地区にあるホテルまで1時間半ほど車で走って、この日の移動は終わりです。

お料理も温泉も、最高でした〜〜。

 

【ドローンノート】

Mavic3classic

旅行客が増えているので、高原の撮影とはいえホテルを映し込むことがないように気をつけました。

他の方に不安や不快感を与えないように、離発着場所やホテルからの距離や高度に気をつけました。

No.66 福井県 越前雄島

...今までに(ブログを書いている今現在)120箇所以上でドローン空撮を行いましたが、この映像は「最も美しい映像の一つ」です...

 

福井県坂井市景勝地東尋坊の近くに雄島(おしま)はあります。

越前海岸にある島の中では最大のもので、「神の島」と言われています。

島内は自然林で覆われていて、大湊神社と灯台の他に人工的な建造物はありません。

島の南側には東尋坊と同じような柱状節理が見られますが、島の北西部には板状節理が広がっています。

島は一周2kmほど(遊歩道は1.2km)です。

大湊神社までは急な石段が続き、北部の板状節理では一部足場が悪いところがあります。

冬は季節風が強まるので、訪問時期は春夏秋がオススメです。

駐車場もトイレもありますが、幹線道路から雄島駐車場までの道は狭く、走行は注意が必要です。

特に駐車場から北部の道路は、天然の地形の中にトンネルが掘られていたりして、かなり狭い部分があります。

 

全くの余談になりますが、6月の訪問時に女子トイレの入り口を入ったところにツバメが巣を作っていました。

雛はかなり大きく、親が巣立ちを促していましたが、外の世界を全く見ていない雛は全然巣立つ素振りを見せず、親が困り果てていました。

 

では、空からの映像をご覧ください ↓↓


www.youtube.com (2022年6月撮影)

 

【ドローンノート】

Mavic3

始めてここを訪れたのは2021年10月末でした。

季節風が強く撮影できる状況ではなかったので、今回は初夏に訪れ撮影しました。

10月に訪れたときは島のくさは枯れていましたが、6月には下草が生い茂り、遊歩道を歩くのは大変でした。

天気は良く、ほぼ無風、かなり暑かったです。

撮影中に磯にいた鳥が一斉に飛び立ったのですが、撮影を中断して鳥の映像に切り替えられなかったのが悔やまれます。

No.29 高知県 出井の甌穴(いでいのおうけつ)

愛媛県高知県の県境、松田川沿いに出井の甌穴があります。

高知県の天然記念物です。

 

愛媛県宇和島市津島と高知県宿毛市をつなぐ県道4号線「宿毛津島線」は快走路で(一部狭い部分もあります)、出井の甌穴は駐車場もトイレも完備されています。

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川床の窪みに小石などが入り込み、川の流れで小石が窪みの中で回転することによって、窪みがさらに深く大きくなっていくことによって、甌穴群ができています。

ポットホールとも言われています。

 

10月末のこの日、松田川沿いは秋が訪れを感じさせてくれました。

 

撮影の時は国交相のビブスを着る時もあります。

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空撮映像をどうぞ ↓↓ 


高知県絶景空撮 出井の甌穴 (2020年10月撮影)

 

【ドローンノート】

Mavic2pro

 

規模は大きくないですが、ひらけた地形なのでGPSも問題ありませんでした。

川幅が狭いので、両岸の樹木には注意が必要です。

空撮を始めてまだ経験も少なく、編集も不十分な点が多々ありますが、被写体(出井甌穴)の力で綺麗な風景を撮影できました。

No.34 徳島県 大歩危West-West前

徳島県大歩危小歩危の間にある観光拠点施設「West-West」から飛行しました。

 

国道32号線沿いに広い駐車場があり、ウッディな洒落た建物の中央通路を抜けるとすぐに吉野川まで降りられます。

建物には「Westギフトショップ」「モンベルショップ」「LAWSON」が入っています。

併設してお蕎麦屋さんもあります。

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ラフティングができる施設で、ワンちゃんも同伴でラフティングが楽しめるそうです!

 

国道からWest-West、吉野川、対岸にはJR土讃線と、険しい山の間で人が営んでいる様子がわかります。

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渓谷では野鳥ものんびり過ごしていました。(ジョウビタキのオスです)



 空から眺めてみましょう ↓↓


徳島県絶景空撮 大歩危WW前 (2020年10月撮影)

 

【ドローンノート】

Mavic2pro

ラフティングのお客さんがいる営業時間内の飛行はN.G.ということでしたので、前日のうちにWest -Westの方にご挨拶して、当日は朝8時前から飛行しました。

 

 

NO.92 鹿児島県 下甑島 瀬々野浦とナポレオン岩

鹿児島県下甑島(しもこしきじま)長浜から西へ20分ほど狭い山道を走ると前の平展望所というのがあります。

そこからナポレオン岩が見られ、普通の写真撮影なら、なここが一番いいです。

ナポレオン岩は「チュウセ(沖瀬)」というのが本当の名前だそうです。

 

展望所から左を見ると瀬々野浦の奇岩群が見えます。

展望所にはトイレもあります(が、女性用は鍵が潰れて閉まりませんでした)

 

前の平展望所を下ると、瀬々野浦(せせのうら)の漁港があり、目の前に奇岩がそそり立っています。

「防波堤は立ち入り禁止」の看板がありましたが、作業していた漁師さんの許可を得て防波堤に上がらせていただきました。

ここには「Dr.コトー診療所」のモデルになった診療所があります。

ちなみに、Dr.コトーのモデルとなった瀬戸上医師が勤めていた診療所は、下甑島南部の手打地区にあります。

 

では、空からご覧ください ↓↓


www.youtube.com (2023年4月撮影)

 

【ドローンノート】

Mavic3classic

撮影した日の天気予報では、午前中は東風が強くなる予報でした。

この入江は西に向かって開けていて、東の山から風が吹き下ろしていました。

なんとか撮影はできましたが、どんどん風が強くなってきて、安全のために途中で撮影を断念しました。

飛行の安全のためには予定を取りやめることも必要です。